「!」
「またほっぺた触ってる~。フィンちゃんのもちもちほっぺ、そんなに気に入っちゃった?」
からかうように笑ってみせるが、そこから逃げるような素振りはなく……
「……ま、とか言いながら私こそメーベルさんの手、けっこうアリなんだけどね~」
「……っ♪」
猫が甘えるように目を細め、彼の手のひらをより近くで感じたくて自ら頬をすりつける。
「でもメーベルさん、今のは失言だったかもよ?」
頬に触れる手の中から目をピタリと合わせ、彼の手に自分の手を重ねながら小悪魔的な悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「つまり、私はお礼さえすればメーベルさんをいくらでも自由にできる券を手に入れたも同然ってワケよ!」
「願えば応えてくれるんでしょ?」
「今回は”たすけて”で……じゃあ、”あそぼ”でも、”ひま~”でも!」
「たすけて、と願ったんだろ。応えるとも」
「動機や場面がどうであれ、俺を頼ろうと思ってくれたんだ」
「いつでも頼ってくれ」
「なんていったって、俺は神よりも頼れる男だからな」 <カチカチʅ(´◡◝)ʃ.
可愛らしく回る彼女を眺め、その髪の揺れや表情を目で追う。
そうして最後に目が合うと、再びはにかんで目を細める。
「元『星遣い』だろ」
「携えておけ。たかがぬいぐるみだが、仮にも星の形をしているんだ」
「その星が、俺から君に送る『星詠み(運命)』と思ってくれれば」
「受け取るのが道理――う~ん、嬉しいか」
「嬉しい、だな」
フィンの持つぬいぐるみに手を添え、先端の角を僅かに摘まむ。
フッと笑いつつも、そうして無事を確認した時のように頬へと手を添えた。
「まぁなんだ、勝手にお礼として受け取るが」
「君の頬は柔い。ちょっと堪能させてくれよ」