「や、やった~……」
オレンジジュースが届く。
ルシェに頂く旨を伝える軽い会釈をして、さっそく口に含んだ。
「んまい~。゜(`Д´)゜。」
「やっぱりオレンジジュースはただの飲み物じゃない~」
「この甘さと僅かな酸味が身体の働きを活性化させてくれます……」
「……あの、ところで……」
「―――」
「……なるほど。確かに、言われてみればその通りだ……」
(質問する前に、ある程度の仮説は立てていた)
(僕はてっきり、あのフルフェイスの鎧の人だと思ってたんだけど……)
コトハが指し示す先で周囲に檄を飛ばしている、小さくて大きな受付嬢を見て小さく頷く。
欠けた月亭での生活、活動、食事を、彼女の説明通りフィリカさんは土台から支えている。
となれば導き出される答えも当然……
「……僕は君のことを甘く見ていたかもしれない」
「思ってたよりずっとちゃんと人を見てる。僕の予想も外してくれたし……」
「つまらなくないね」
そう言って満足げに笑った。
「それで……オレンジ系のジュース? これかい?」
確かな感心を覚えつつ、コトハがすすめるメニューを見る。
2人前からしか頼めないなんて珍しい指定だな、と思いながらこれを快諾。
「じゃあ早速頼んじゃおうか!」
「これは君の働きに対するきちんとした報酬だからね。しっかり享受するといい」
「―――受付嬢さん! このドリンクを僕たちにお願いします」
\はいなのです~~~~! 少々おまちなのですう~~~~~!!/
軽く手を上げながらフィリカへと声をかけた。ほどなくして注文のドリンクは2人のテーブルに並べられた。