「それで……茶は―――」
\この洋風の甘味に合うなら話は別なのだが/
「あぅ……」ショボ…
\頂こう/
「おお!」パァァァァ
\出来れば温度を下げて/
「あぁぅ……」ショボ…
\適温で頼む/
「おお!!」パァァァァ
”ジト目無表情が基本”なのか疑わしいくらいにクルクルと表情を入れ替えてみせる様は、どこかオモチャのようだった。
「うむ、うむ……! 心得た……! ではすぐに茶の支度をして参ります、しばし待たれ、よ……」
と、すぐにお茶を淹れにいこうとしたが、メーベルが戦っている(?)バカでかいピッザを見て瞳のハイライトが薄くなる。
「……フィン殿……今宵は反省会にございます。お客人にお出ししてよい限度を超えておりまする……」
フィンをじとりと見やり、給湯室へと引っ込んでいった。
「おお……! な、なんと社長殿にございましたか」
「…………ウチのフィンが粗相をしておりませぬか」
フィンの嘘にまんまと騙され、静はややかしこまるように居住まいを正す。
あまり感情が浮かび上がらないジト目無表情が基本の彼女だが、この時だけはありありと心配が見て取れる。
フィンがトラブルの常習犯であったことは想像に難くなかった。