「……」
(滅茶苦茶迸ってるぞ、カチャリ……)
(少なからずメイドがしていい圧じゃないが……)
(しゃーない。あんま苛めると工房出禁とかになりかねないし、触れないようにしておこう)
「そうだなぁ……」
「おまかせしようかな!なんか定番の奴とかでもいいぜ」
「カチャリの好きなもんでもいいし、俺が好きそうなもんでもいい」
「俺の好きそうな奴はちょっと難しいか」
「まぁ客の無茶ぶりだと思って応えてくれるなら、嬉しいかな」
目の前に配膳されたオムライスに視線を落とす。
これからどのような絵が描かれるのか心待ちにしながらも、
早く食べたいというウズウズ感も隠しきれていなかった。
それからややあって―――
「お待たせしましたご主人様っ♪」
「こちら、カチャリちゃん特製の萌え萌え♡ご主人さまの愛情オムライスで~す♪」
『さっきのことは忘れろ』と言わんばかりのドカ快活メイドモードで帰ってくる。
オムライスとシンプルなお茶をヴルーム側とその向かい側に丁寧に置き、ケチャップボトルをさっと構える。
「まだ食べちゃダメですよ~? これからカチャリちゃんが、とびっきりの魔法をかけちゃいますから♡」
「なにか描いてほしいものはありますか? カチャリちゃんにお任せでも大歓迎ですよっ♪」
(忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ……!😠)