「変わった、変わったお土産かぁ……確かに、定番とかありきたりな物だと面白くはならないわね、しかもトロイメ団ってなんというか、そういう集団だしね。何か考えておこうかな」
顎に手を当てながら中空を見据え、お土産になりそうな物について考え込む素振りを見せる。が、心配するような台詞をの後、元気たっぷりに去って行くユハルへと軽く手を振り返し
「あっ、いや本当に心配はしなくていいから!元気だから私もこいつも、別にそんな困った事も無いし。またね~~」
「……と、で」
こちらに視線を向けるエクトルに対し、大きくため息を吐いて見せ……
「確かに新世界で仕事してた頃程、やかましくて元気が有り余ってる様子には見えないけど……あんたの場合元気無い位で本当に丁度良いから、そのままくらいで丁度良いわ」
「まあ、その努力を否定するつもりは無いけれど……一歩進んだその道の先は夢幻の彼方よりずっと遠い事は分かっているのかしら……そっちのトカゲなら好きにどうぞだけれども」
「でもこのお菓子はちゃんと受け取っておくわ……へえ、餡を挟んだ和風のクッキーといった趣かしら?センスはいいのよねぇ…」
興味深げにお菓子の箱を眺めていたが、去って行くユハルへと気の抜けた手振りを返して見送った後、そっとミズヒキに顔を向け
「……ねえ、私ってそんなに今元気無いのかしら。勿論、少し気落ちしているのは事実ですけれど、まさかあんなに能天気で気の抜けた方にまでそう見られるなんて…」