「あ~あ……ほんっと最悪」
打たれた頬を指先で押さえながら、うんざりしたように吐き捨てる。
それからメーベルが出ていった扉へ視線を流し……ふっと笑う。
「でもね、今回は不思議と悲観的じゃないのよね。確信なんてないんだけど……それでも今回は、何かが違う気がする」
満天の星屑を散りばめた背中を、薄い期待とともに思い浮かべる。
「アンタが言ったんだからね。いい感じに運命調整してよ、メーベルさん―――」
「……慣れとうないものでございますな」
深く息をつき、自身の内に渦巻く感情の乱れを落ち着けるように目を伏せた。